2017年9月3日日曜日

ベストキッド(notリメイク版)感想

総評4

リメイク版のベストキッドを見た後だったため隠れた修行の驚きはあまり感じなかったが、こちらを先に見ていたらおそらくその分が追加されていたと判断し4。
ストーリーは文句なし。
ミヤギの哀しさの表現と主人公ダニエル・ラルーソのニューアークへ帰りたいという悲しさの演技、それとライバル役のジョニーだったかの最後の最後でのそれはやり過ぎじゃ…けど先生には従わないと、というあのやりきれなさの表出した演技、試合後の主人公をたたえるときの一瞬の演技(表情や声音)が素晴らしかった。
誰にだって隠れているであろう、特に子供には割り切れずに抱えざるを得ないであろうやるせなさ、を端々にきちんと織り込むことで人間らしさを良く感じることができた。その上でストーリーはブレずに見事だった。
王道、と書いてしまうとうやむやなイメージになってしまうが、弱かった主人公が復讐のためではなく(今回は仕方なくそれ以外に方法が無かったというパターンか。誰かを守るためとかも他作品では多くありそうに思える)強くなり、戦い、それでも何度もピンチに陥るが挫けずに立ち向かい勝つというストーリーはやはり素晴らしいと思う。大好きとまでは言わないが、かなり好きなストーリーだ。
挫けずにいて逆転して勝つ時の方法が奇跡のようなものではなくすでに描写していた(鶴の技)ものであったのが非常に良かった。あそこでラッキーパンチのようにしてはいけないのだと思う。
逆境を跳ね返す奇跡のような展開を面白くするには跳ね返す方法が堅実、現実的であり筋道の上にあるものであることが必須なのだと思う。(ここはもしかするとそうではないパターンもあるかも)

見て後悔はしなかった良い映画でした。

P.S. その前にスーパーサイズミーというドキュメンタリー映画も見ました。面白かったです。フィクションではないので作話参考にはならなかったけど(それでも利用できるものを探せばよかったと今少し後悔ちゅう)

マトリックス第一作感想

この作品の公開日が1999、僕が見た強が2017と言うことを踏まえたうえで、今現在の僕が見た感想です。

点数5点満点中2
ビジュアルは良い、作中の現実は好みにあう雰囲気のディストピア的環境ではなかったので、そこでだいぶマイナスがありそう。CGは全く気にならなかった。SFならむしろこのぐらいで良いと思う。
話は悪くないっちゃ悪くないけど良くもないただ投げっぱなし感が強い
キスとか恋愛要素はいらない 現実とは何かという問いを内包させるに当たって恋愛要素は邪魔だと思った 哲学的ことを示すのなら取ってつけたように(伏線はあったけれど)俗な要素を入れなくてよかったと思う。ただここも個人的な感覚が大きそう。
疑問を投げかけるにしてももっとまとめてよかったと思う。続編が二つほどあるようだけどワクワクして次を見ようとは思わなかった。ハラハラ感は多少あったけど基本絶望感はなかったので個人的な趣味としてそんなに好きではなかった
アクションもあまり好きではない。内容がどうというより見せ方がそんなに良いとは思わなかった。高速表現は割とよかった。世界が止まる表現も結構良かった。
キャラクターで魅力を感じたのは預言者ぐらいかも。預言者良いキャラしてた。
最初の方に出てくる白い兎のタトゥーの入った女性たちのデザインはアフリカンで悪くなかった。

時期的なものが大きかったのかなと思う。
公開当時の技術なら相当な衝撃だったのかなと思う。
ただ今の技術になれてるからか視覚的な衝撃はそんなに大きくなかった。人物も理由を感じられる血が通ってない感については良かったけど、トリニティーモーフィアスその他仲間含めあまり実在感がしなかった。ゲームのモブキャラみたい。もうちょっと生々しい演技だったらと思う。

えー、気付いたこと
・ビジュアル的な衝撃は重要
・僕の好みで見ると人物の存在感が弱い。僕はもっと生々しい人間の負の感情が好き。
・全体通した後に気分がマイナスなのがいただけない。「マイナスマイナスからのちょっとプラスかな?うやむや~」だったので次を見ようと思わなかった。やっぱり心が救われる(あるいはその予感をする)シーンがほしい。
・上記二つに絡むけど精神的成長が無かった。覚醒しただけに思えた。救世主としての自覚は成長じゃない。ニュートラル寄りのポジティブAからニュートラル寄りのポジティブBになってるだけ。もうちょっと変化に落差が欲しい。主人公の覚醒を喜ぶにも仲間が死に過ぎっす。
・敵のビジュアルは美形取り揃えた方が面白いんじゃないかなと思いました。(僕は人工知能という設定と潔癖的感覚の描写の取り合わせをさらに際立たせたい。相互の認識が違う、視覚的にこちら感覚で美形でない人物が香りにおいて潔癖的キャラなのは敵としてそれはそれで面白い対立構造だと思うけど) ヒロインはもうちょっとアクの強い美人でもよかったと思う。僕はそういう人間チックなアクとかが大好きなのかも。

以上です。

2017年9月2日土曜日

方針変更

えーしばらく放置してた当ブログですが方針を変えます。
新都社の感想限定ではなく色々感想書いていきます。
新都社のはさっくり感想書くだけで、追加で商業漫画と映画の感想が乗ることになると思います。

方針変換理由は二つ。
一つは新都社感想をあまり書いてないこと。
もう一つは記録する場所が欲しかったからです。

最近考え直して自分がタイムリミットのある状態で向かう場所を考えた結果、映画を見てその感想分析や覚えておくべきところを記しておくべきだという考えになったのです。
考えたこと気付いたことこれは使えると言ったことを、まあメモ帳代わりに記しておくんですね。
なぜなら既に用いられている沢山の魅力ある要素を把握して使いこなせるようになるのは必須だと思えるからです。

という訳でそういうブログになります。
こういう映画や漫画やアニメ面白いよーってあったらおせーてください。

あ、あと描いた漫画の反省会場や分析メモ帳にもなりそうです。進捗報告とか投稿報告もすると思います。

最近は2017/8/15締め切りのマンガワントーナメントに「絶華」を、2017/8/31締め切りのジャンププラス連載投稿トーナメントに「管理社会で生きている」を投稿しました。
感想や反省点はすでに結構あるのですが結果が出てからまた書きます。あ、漫画形式で描いてもいいかもですね。

それでは。

2016年5月2日月曜日

8メロディーズ/キュー

8メロディーズ。月刊コミックニート連載のキューさんの漫画です。
初めての感想記事で、どういう風に文を組み立てればいいか、どういう風に文を組み立てるべきかいまいち分かっていないのですが、思ったこと感じたことを書き流していこうと思います。

♪1 オキュパイド・プレイス

四コマ形式の漫画でした。一本一本バッチリ起承転結を付けているという訳ではなく、ちゃんと落ちまであるんですけど軽く区切るような形です。四コマを連ねていきながら話が展開するやつですね。
すごく面白かったです。
なんていうんですかね、やっぱり、漫画なんですよね。人も猫もデフォルメが効いてて、場面の設定も展開も、そこまでリアルさを詰めたものではなく。
でもですね、やっぱり漫画なんですよ。だからこそ引き立つ、際立つ、湧き立つようなリアルさがあるんです。
でですね、そういうところを感じられるのはやはりこの作者さんが漫画が上手いからなんだと思うんです。
丁寧に描かれてるんですけど、そもそも絵が相当上手いみたいで、その上でわかりやすくデフォルメされた絵柄だからか、なんていいますかね、すごくわかりやすいんですよね。
読んでて作者の技術力のせいで引っかかるところが無いんです。
表情も微妙なニュアンスもしっかりと描き分けられてて、全く違和感が無いです。

話そのものも面白かったです。そんなに突飛なものではないんですが、安定してます。
コメディ的な面白さで作品全体にあるシリアスさ、「不安」ですかね、これを覆われている感じです。
話の大筋が暗くなり過ぎずに上手く明るいところに着地しているのですが、これはそのためだと思います。
ちょっと面白くて、でも怖さや不安と言ったものが確かにあって。柿の種チョコに近いです。ハッピーターンみたいに甘さに寄り過ぎず、ビターチョコほど苦味に寄り過ぎず、すごく良い塩梅で、美味しかったです。
なんででしょうね、シリアスな場面の時に視点が主人公から少し距離を置いているからかもしれません。


♪2、♪3も読んだのですが記事を書くことに少し飽きたので今回はここまで。
また次の機会に記事を書くと思いますが、切なくて寂しい二つのお話でしたね。


次回は何を描くか未定です。これから書きそうな、最近読んだ漫画と言ってパッと浮かぶのは鉄の少女なつきとグレガリオスの牙、明日のすゝめ、きっと背景が楽しくなる、あたりでしょうか。
なんていいながらもしかしたら前から読んでいる漫画かもしれませんね。気が向くところを書こうと思います。

2016年4月5日火曜日

新都社感想を書くためのブログ始めました。

これ書いてっていうのがあったらテケトーに伝えてくだちい。
てけとーに書きます。
あんなことやこんなこと、それちゃうやろー!みたいなことがあったら思うままに言ってみてください。反応することもあるかも。
基本的に読みは浅いです。分量も数行で終わるかも。でもあんまり好きじゃない人の作品だからってけなしたりなんてことはないですし真面目に読んで書きますんで、まあ新都社作家さんはお楽しみに。